ぷろびんしゃの風景

近所総出で「稲こき」作業

―ボホール島カルメン町―

ボホール島のチョコレートヒルを見学に行った帰り、道ばたで地元の人たちが稲こき(脱穀)をしていた。女の人も男たちに交じっていた。赤や紫色の派手なTシャツを着たり半ズボン姿だったり、足は裸足だったりと、みんなまちまちの格好だ。フィリピンの農作業はいまだ水牛と人力が中心で、ここも機械といえば赤い色をした足踏み脱穀機だけだった。

この脱穀機、日本では1960年代ころまで使っていた懐かしい旧式で、郷土資料館の「民具」コーナーにあるような代物だ。しかし田んぼから刈り取った稲の束を肩に担いで運ぶ人、脱穀係、脱穀した後のもみ殻の選別をする人など、脱穀機を中心にてきぱきとした作業風景に思えた。

日本では稲刈りした後に数週間、稲を天日干しして乾燥させるが(今は乾燥機)、ここカルメン町では刈ってすぐの緑色が交じる稲をそのまま脱穀していた。稲刈りは穂がついている上のほうの3分の2くらいを刈り取る「穂刈り」だ。稲の下の部分は次の田植えの時期までそのままにしておいて、すき込んで肥やしにするとのこと。日本みたいにまめに藁で縄を編んだりはしないようだ。

じつはここボホール島は、日本のJICAの協力で品種改良と灌漑が進み「ビサヤの穀倉地帯」と呼ばれるくらい、一反当たりの収穫量が多く、おいしいお米がとれるのだそうだ。

s-bohol (4)

◎ Navi Manila Vol.28 より

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