ハロハロ・ノート~とっておきのフィリピン~第2回 : ウベ

第2回 ウベ

フィリピン人の紫色好きは、ウベを連想するから?

Ube Shop

「フィリピン人はなんで紫色が好きなんでしょうねぇ。」ある日本人駐在員の素朴な疑問です。アイスクリームも紫、ケーキも紫、なんでもかんでも紫色。紫色というのは日本人にとって、そんなに食欲をそそられる色ではないので、きっと疑問に思った方も多いでしょう。

空港送迎バスも高架鉄道LRT2号線も   みんな「ウベ色」

実はフィリピンに紫色のスイーツが多いのは、特産のウベ(ベニヤマイモ)がお菓子の材料として使われることが多いから。紫色を着色しているわけではなく、ウベを混ぜればきれいな紫色になるのです。前回ご紹介したハロハロにも、ウベの餡「ウベ・ハラヤ」やウベのアイスクリームが欠かせません。もちろん、一般的にフィリピン人が紫色が好きな理由は、このウベを連想するからでもあります。たとえば、最近空港送迎バス「ウベ・エクスプレス」というサービスもできましたし、レクト大通りとマリキナ市サントラン駅を結ぶ高架鉄道LRT2号線もウベ色とマンゴー色のツートーン・カラーになっています。

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二つに切ると中身が紫色のウベ
ウベ・ハラヤ

ウベはヤム芋の一種です

このウベ芋、よく紫芋と間違えられるのですが、日本で紫芋と呼ばれるのはサツマイモの一種。ウベはベニヤマイモ、ダイジョなどと呼ばれるヤム芋の一種で別物です。市場などでも生の芋が入手できるとはいうものの、ここから餡状のウベ・ハラヤを作るのはなかなか大変な作業です。まず、生のウベイモを良く洗い、皮付きのまま水から茹でます。ゆであがったら皮を剥き、マッシュして、そこに砂糖、練乳、エバップ(無糖練乳)を加えます。バターを溶かした中華鍋に移して、火にかけ、固めの餡になるまで混ぜていきます。ドロドロしているうちは混ぜやすいのですが、だんだん固まってくると焦がさないように混ぜるのは力仕事です。お好みの固さになったら火を止めて、楕円形の型に移し、表面にバターを塗って冷やせば完成です。

ウベには健康増進効果あり、美容と健康にもよさそう

ウベは健康増進効果があると言われる粘り成分ムチンが豊富で、植物繊維は長芋の二倍、紫色の素は抗酸化作用のあるポリフェノールの一種アントシアニンです。美容に不可欠なコラーゲンは、ポリフェノールの摂取により体内で生産されるそうですから、美容にも良さそう。ウベを使ったスイーツに含まれる糖分には気を付ける必要がありますが、ウベ芋そのものは非常に栄養効果の高い優秀な食材なんですね。皆さんも「紫色の食材なんて!」と敬遠せずに、美容と健康のために、ウベを役立ててみてはいかがでしょう。(悦)

 

 

 

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