暗闇に浮かぶイルミネーション 首都圏マンダルーヨン市ポリカルピオ通り

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A wonderland of lights during Christmas time. Policarpio Street in Barangay Zuniga, Mandaluyong City

12月に入ると通りやモールではクリスマスのイルミネーションが点灯しはじめ、「メリークリスマス」のあいさつが交わされるなど、いよいよシーズン真っ盛りとなる。看板などでよく見かける「マリガヤン・パスコ」は「メリークリスマス」、「マニゴン・バゴン・タオン」は「すばらしい新年を」という意味のタガログ語だ。フィリピンのクリスマスは1月6日まで続くため、クリスマスと新年のあいさつがひとまとめで表現される。
近年、フィリピンの景気は上向いているにもかかわらず、クリスマスのデコレーションは景気が悪かった時期より質素になったと、昔を懐かしむ声もある。しかし景気などそっちのけで、家全体をクリスマスツリーのように電飾して話題になるのが、ここマンダルーヨン市のポリカルピオ通りだ(写真)。住宅街にある約150メートルのポリカルピオ通りには30戸近い家屋が並び、門塀から壁、ベランダ、屋根のひさしから水槽のタンクまでが華やかなイルミネーションで彩られる。屋台や模擬店も出て、通りはクリスマスの名所となっている。ベランダには、イエスがベツレヘムの馬小屋で誕生した様子をミニチュアで再現した「ベレン」や動くサンタの仕掛け人形を飾っている家もある。

このデコレーションが始まってからかれこれ20年。「近所の人に楽しんでもらいたい」と3家族が屋根や壁を電飾したのがきっかけになった。そのうちの一人、カルメン・チン・スバさんの家はたくさんのサンタクロースで飾られるため「ハウス・オブ・サンタ」と呼ばれている。カルメンさんは16歳の時から40年近くをかけてサンタを収集してきた。電飾の準備には10月から約2カ月間を費やす。期間中の電気代は15,000ペソ以上かかるという。首都圏各地からわざわざここまで、車で訪れる人もいる。住宅街の電飾は夕方から午後11時ころまで一般公開され、1月第1週まで続く。見学は無料。これからがピークを迎える。

◎ Navi Manila Vol.28 より

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