月 餅

フィリピン人が自分達を「ピノイ」と呼ぶのに対して、フィリピン育ちの華僑の人々は「チャイニーズ・フィリピーノ」だから「チノイ」と呼ばれます。そんな「チノイ」たちのお祭りの一つが中秋節。日本人にはあまり馴染みがありませんが、「中秋の名月」の「中秋」だと言えばわかりやすいでしょうか。中国の中秋節も日本と同じように秋の美しい月を愛でる習慣です。日本では丸いお団子を食べますが、中国では丸い月の形をした月餅を食べたり、お世話になっている人に贈ったりする習慣があるそうです。

2018年の中秋節は9月24日。チノイの間でも月餅を贈り合う習慣があるため、中秋節は英語でMid-Autumn Festival 呼ばれるほか、Mooncake Festivalと呼ばれます。フィリピンでは秋でもなければ、雨季で月も見えないので、中秋のお祭りというよりも月餅祭りとして知られます。
小麦粉や卵、ラードや砂糖で作った皮の中に小豆餡 (MonggoまたはMung Beans)を入れ、中に月に見立てたアヒルの塩漬け卵の黄身を入れたものや、蓮の実(Lotus)で作った白あんを入れたもの、くるみやアーモンドなどのナッツを入れたもの等が伝統的な月餅で、筆者は個人的にはナッツやドライフルーツたっぷりのものが好きですが、チノイ達にはアヒルの塩漬け卵の黄身を入れた物が一番人気のようです。
マニラ在住のチノイの皆さんにお勧めの店舗を聞いてみました。

Mid autumn moon cake

Far Eastern Mooncake「東亜月餅」
中華街ビノンドのメイン・ストリート、オンピンにあるロイヤル・ガーデン・レストランの月餅がこのFar Eastern Mooncake 「東亜月餅」。チノイの人たちが月餅と言えば真っ先に思い浮かぶのがこの「東亜月餅」のようです。月餅は個別包装になっているので、自分用ならそのまま、進物用なら4つ選んで中華な雰囲気たっぷりのオレンジ色の缶に入れてもらうと良いですね。
Royal Garden Restaurant
851 Ongpin Street, Binondo, Manila

Salazar Bakery「達華月餅」
上記Far Eastern に次いで人気があったのが、Salazar Bakeryの「達華月餅」。オンピンの本店の他、メトロ・マニラ周辺にいくつか支店があります。月餅の他、餡入りのお饅頭Hopya(ホーピャ)や新年のお餅Tikoy(ティーコイ)等も人気があります。
Salazar Bakery
SM Manila店、SM South Mall店、
SM North EDSA店など
Eng Bee Tin「永美珍」
Eng Bee Tinもビノンドの他、メトロ・マニラのあちこちに出店しているため、わざわざ中華街まで出向かなくても月餅が一年中いつでも手に入ります。伝統的な小豆餡や白あんの月餅の他、ウベ(紅ヤマイモ)、ランカ(ジャックフルーツ)、チョコレート味など、フィリピンならではのユニークな風味の月餅もあるのもこの店の特徴です。

Eng Bee Tin
Town店, Glorietta 4 Food Choices店、
Waltermart Makati店 その他多数

その他最近ではホテルの中華料理店等でもそれぞれ期間限定で毎年高級月餅を販売しており、Crowne Plaza Galleriaの中華レストランXin Tian Di 「新天地」やEDSA Shangri-La のSummer Palace「夏宮」の月餅、Marco Polo OrtigasのLung Hin 「龍軒」の月餅などもチノイの間では人気です。繊細なデザインの月餅はもはや職人技。皆さんも、涼しい雨の日に、ぜひ温かいお茶と一緒にフィリピンの月餅を試してみてはいかがでしょうか。(悦)

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