観客も大興奮! 人間と牛の年に1度の対決 ― ロデオ・マスバテーニョ祭り


マニラから飛行機で約1時間半のマスバテ島はマニラから南東の方角に位置している。そのマスバテで毎年4月に開かれるのが「ロデオ・マスバテーニョ祭り」だ。

カウボーイ姿の男女が逃げ回る牛に素手で飛びついて、柔道の絞め技のように首をひねって力ずくで倒し、4本の足を縛り上げ、その時間と技を競う。子牛もいれば雌牛、雄牛、それに背中にコブのある牛まで、「格闘」する相手はさまざま。ロデオはもともと、アメリカのカウボーイや牧童が牛を相手に腕や度胸を試す遊びから始まったスポーツだが、マスバテ牛の性格は穏やかなのか本気で人間に突っかかることはしない。とはいっても観客の声援に興奮した牛は時に本気になることもある。角で突かれて救急室に担ぎ込まれるカウボーイも。雄牛の背中に乗る競技「カトル・ライディング」では、飛び跳ねる雄牛から地面に振り落とされたカウボーイが地面に伏すと、牛は角の代わりに鼻先でちょんとつつく。

フィリピン大学(UP)ロスバニョス校や、ミンダナオ州立大学など地方代表の男女の学生グループも参加する。女子学生のグループが飛びついて首を締めあげると、司会者が「もっと強く抱いて~」と冗談を飛ばしたりなど、会場にはいつも笑いと歓声が。競技場の外では関係者に子牛のレチョンが振る舞われる。マスバテ島は肉牛の名産地で、マスバテ牛は町の一村一品運動の要という。

カウボーイ姿の美少女コンテストも行われる。

s-Rodeo_Masbateño_Festival

男たちは牛に素手で立ち向かって押さえつけようとするが牛も負けてはいない。時に角で突き上げる。
マスバテ島は、ルソン島の南、パナイ島やセブ島の北側に位置する。行政区分はビコール地方に入る。マスバテ島から大型バンカでビコール地方、ソルソゴン州のピラール町までは2時間半。そこからジンベイザメで有名なソルソゴン州ドンソルまではジープニーがたくさんでている。タガログ語以外にも「マスバテーニョ」と呼ばれる地方語が話されている。

◎ Navi Manila Vol.31 より

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